自動車メーカー三菱・スズキの燃費不正に関するまとめ情報
三菱・スズキの燃費不正問題についての概要。
平成28年に発覚した、
燃費不正問題
は衝撃的なものでした。
参考 ・NHK 燃費不正報道
燃費が低くなるよう、実験結果を故意に
操作したというものです。
なぜ燃費不正を行ったのか?
理由はいろいろな角度から考えられますが、
ここ数年車業界では、
エコカー減税
のメリットがありました。
国が定める規格や燃費を自動車メーカー
が達成することで、
その車を購入するユーザーが、「減税を受けられる」
という制度です。
「減税を受けられる」となれば当然車の購入を
考えるユーザーに大きなメリットがあり、
その車は「よく売れる」ことになります。
国土交通省の認識・対応
国土交通省は三菱・スズキの自動車メーカーの
燃費が改ざんされているという報道に基づき、
確認試験を行いその結果について
公表している。
その結果、
・三菱自動車工業、スズキとも全ての車両で排出ガス値が諸元値を下回っており、道路運送車両の保安基準に適合していることが確認された。
・三菱自動車工業製自動車の試験を行った9車種21台中、8車種15台の車両で燃費値等が諸元値に達していないことが確認された。(ガソリン車及びディーゼル車について、最大で約8.8%、平均で約4.2%下回った)
・スズキ製自動車の試験を行った26車種28台全ての車両で燃費値が諸元値を上回っていたことが確認された。
ということが明確になりました。
その後の対応として、
・国土交通省が三菱自動車工業に対し、本結果を踏まえ、燃費値が諸元値に達していない車種について、諸元表の燃費値を修正して届け出るよう指示。
・三菱自動車工業が燃費の修正値を国交省に届出。
・国土交通省において、届出のあった燃費値を踏まえ、諸元表の燃費値を確定。
・なお、確認試験の過程において、三菱自動車工業の走行抵抗値の測定方法に不正な取り扱い(低い値を抽出)があったことが明らかになったことから、この点についても是正を指示。
といった内容が行われた。
参考 ・国土交通省 三菱自動車工業製自動車及びスズキ製自動車の確認試験結果について
三菱での燃費不正について
公式サイトでもすでに燃費の不正を
認めておりますが、大きく4つの問題が
あったとされています。
- 法規で定められた惰行法※1によらない走行抵抗※2の測定
- 走行抵抗※2の恣意的な改ざんおよび机上計算
- eKワゴン/eKスペースに関する走行抵抗※2の恣意的な算出と引き下げ
- 不正発覚後の走行抵抗※2再測定の際にも、測定方法の趣旨に反する取扱いがあった。
スズキでの燃費不正について
スズキでは三菱と違い、「不正事実」
の認識に違いあります。
スズキ自動車はあくまでも、データー記述の誤り
ということであり、「不正」ではないと回答、
誤りの部分を修正して国土交通省に届け出ました。
三菱自動車の賠償金対象となる車種と賠償金の申し込み
三菱自動車では2017年2月現在、
燃費データの不正があったことを認め、
公式サイトにておわびするページを
アップしています。
燃費不正があったとされる三菱の車種
- 「eKワゴン」「eKスペース」・・・平成25年6月以降に生産分。
- 「デイズ」と「デイズルークス」三菱自動車の日産自動車向け車種
- 販売数・・・15万7000台
- 日産向け・・・46万8000台
合わせて62万5000台。
その他、「RVR」「デリカD:5」「パジェロ(3.0LガソリンA/T車)」「ミラージュ」「アウトランダーPHEV」「i-MiEV(Xグレード)」「ミニキャブ・ミーブ トラック」
賠償金について
『eKワゴン/eKカスタム』『eKスペース(カスタム類別も含む)』
1台当たり10万円を支払うこととなっています。
但し、残価設定型クレジットを利用の場合など、
使用状況によって賠償金額が変わっています。
申請期限
2017年3月31日。
参考 ・『eKワゴン/eKカスタム』『eKスペース(カスタム類別も含む)』の賠償金の申請
三菱自動車お支払事務局まで
連絡してください。
フリーダイヤル 0120-160-112
その他の対象車種
クリックで拡大↓
申請期限
2017年6月30日 17時。
参考 ・「RVR」「デリカD:5」「パジェロ(3.0LガソリンA/T車)」「ミラージュ」「アウトランダーPHEV」「i-MiEV(Xグレード)」「ミニキャブ・ミーブ トラック」の賠償金の申請
- 三菱自動車 お支払い事務局
- フリーダイヤル 0120-280-285
新しくなった車の燃費表示
今回の「燃費不正」の不正を受けて、
国土交通省では2017年から、
車の燃費表示条件を新しくすることにしました。
さてこれによって、今後は燃費が不正がなくなり
ただし実態値が表示されるようになるのでしょうか?
まだあります。車で損しない為の対策
今回の燃費不正行為で、私たち
ユーザーが知らないうちに、被害、
損害を被っているということが
完全に露呈された形となりました。
車に限らずですが、専門的な知識がない
商品や製品、サービスに関しては、
まだら知らないところで損をしてる事は
たくさんあるはずです。
車についてはさらに「損をしないために
しっかりと対策する知識」があります。
例えば、「車の下取り」で愛車を手放す時、
その下取り査定金額はもしかしてちゃんとした
車の価値の金額提示がされていない
場合があるのが、
業界では当たり前になっています。
では、私たちのような車業界に知識がない
ユーザーが、ちゃんとした車の価値が
提示されている金額を知るには、
どうすればいいのか?
それについてはちゃんとした方法が
あります。
そんなに難しい話ではなく、「知っているか
知らないか?」というレベルの対策法なので、
ぜひみなさんも車を売る際には、この
対策をしっかりと行ってください。
↓
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